まる犬も、まるばあさんのようになったと思った時の衝撃はとてもありました。
誰でも年をとる。それをずっと感じています。
まる犬は最初うちに来た時はとても可愛くて思い出のある犬でした。
ある日、母が初代姉ちゃんに似ているという話をしましたが、確かにまるばあさんも、そういう風になってきました。
喧嘩の仲裁に入ったり、家族を守るために、吠えたりするまるばあさんも、苦労してきたのかもしれません。
自分の思うような生き方を犬は出来ないとは思っていました。
人間の勝手な都合で、犬は飼われていると思う事もありました。
ただ、まるばあさんは、苦労を感じていても、ずっと母と暮らしていて、それなりに楽しかったのかもしれません。
まる犬が亡くなったら、母は本当に立ち直れなくなるかもしれないと思うと、色々な意味でぞっとします。

母は祖母譲りの母性本能の強い人ですから、無償の愛を捧げるタイプの平凡で優しい母だと思います。
息子も中年になり、変な女に騙されたり、夫もどうでもよくなり、自分の人生と考えるのが、やはり60だと思うのです。
想像以上に不安が強くなったり、体調の変化があると、人間は何かに逃げたくなるのかもしれません。
それがまる犬だったのかもしれないと思いました。
又、犬の死と共に落ち込み慟哭する母を見るのかと思うと、こちらも滅入ります。